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人への被害

トコジラミは体温や臭い、人が吐く二酸化炭素を探知して這い出してきて、人の肌の柔らかい部分を主な吸血箇所とします。刺されても非常に細い管なので、痛みを感じることがありません。吸血する際に注入する唾液腺物質が原因でアレルギー反応が出るために、刺された回数や体質等で反応が大きく変わります。初めて刺された人は痒みを感じない事がありますが、何度か刺されると抗体が出来、アレルギー反応が出て痒くなります。 ホテルや簡易宿泊所で刺された場合、症状が出ない場合があり、日数が経過してから皮膚に発疹が出るので何が原因か特定出来ない場合があります。刺された人は、不眠症や神経障害、発熱が出るなどの症状が出ます。

日本での発生

第二次世界大戦の戦中、戦後の日本ではトコジラミが蔓延していましたが、1970年代頃までに効力のある殺虫剤の普及により激減しました。しかし、2000年頃からアメリカや東南アジアでトコジラミの発生が報告され、トコジラミの被害増加が社会問題となっています。
また、近年では海外からの旅行客の増加により、スーツケースやバッグ、衣服にくっついてトコジラミが国内に持ち込まれたり、中古家具やレンタル家具などの流通が増えた事により、広範囲にトコジラミの生息が広がってきています。
最近はアメリカからピレスロイド系の殺虫剤に抵抗性を持った、「スーパートコジラミ」、または「スーパーナンキンムシ」と呼ばれるピレスロイド剤が効かないトコジラミが増えてきています。

トコジラミの防除法

トコジラミの防除方法として、人が刺された被害のあった場所やトコジラミの虫体、脱皮殻、血糞等から生息している場所を特定することがとても重要となります。
その後、殺虫剤を用いての駆除、高温スチームなど高熱で処理する方法、掃除機などを用いて吸引する方法、洗濯や乾燥機などで洗浄、加熱する方法などがあります。
殺虫剤で駆除する場合、トコジラミはゴキブリと違い、部屋中を徘徊することが少ないので、室内での残留噴霧や空間噴霧は効果が出にくいので生息場所を見つけて、一匹残らずに駆除することが必要です。
潜伏している場所にエアゾールによる隙間処理、その周囲をスミチオンMCやサフロチンMCなどのMC剤（マイクロカプセル剤）やサフロチン水性乳剤やレスポンサー水性乳剤などの液剤を水で希釈して蓄圧式噴霧器等で残留処理するのが効果的です。

※MC剤とは、殺虫剤の有効成分を非常に小さなマイクロカプセルの中に包み込んだものです。トコジラミやゴキブリなどの衛生害虫が接触するとマイクロカプセルが割れることにより薬剤の有効成分が衛生害虫の体に付着し効果を発揮します。トコジラミやゴキブリが触れなければマイクロカプセルはそのまま残っており、残効性の高いのが特長です。マイクロカプセルは、誤って吸い込んでも人の体内では割れないため、そのまま便から排泄されるため人体に影響は少なく、臭いも少ない低臭性なのでプロの害虫駆除業者さんがよく使われています。

トコジラミを駆除する殺虫剤

▽医薬品
トコジラミ ゴキブリ アース 450ml 【第2類医薬品】エアゾール	コックローチPA 450ml 【第2類医薬品】エアゾール	水性サフロチン乳剤「SES」 4L 【第2類医薬品】液剤
レスポンサー水性乳剤 1L 【第2類医薬品】液剤	サフロチンMC 1L プロ用防除用殺虫剤 【第2類医薬品】MC剤	バルサンCPMジェット80 80g ［業務用］【第2類医薬品】くん煙剤
▽防除用医薬部外品
エヤローチA 420ml　エアゾール	スミスリン乳剤 水性 1L　液剤	エクスミン乳剤 水性 1L　液剤

▽調査用トラップ・対策資材
ベッドバグスライダー	ブラックアウト	むしむし探偵団 トコジラミ用	MSマットレスエンケースメント ［シングル］ ベッドマットレス用カバー