ハチ（蜂）

スズメバチについて

スズメバチの仲間は世界に約28種類が生息しており、そのうち日本には約16種類が生息しています。毎年、8月～9月になると、スズメバチに刺されたニュース、スズメバチを駆除するテレビ番組が増えます。この時期はスズメバチが最も凶暴化するためで、巣が拡大し、巣を守ろうとする蜂の攻撃性が増し、知らずに巣に近づくと集団で襲いかかってきます。年間に10～30人ほどの方がスズメバチに刺されて亡くなっていますので、スズメバチの巣に近づかないようにし、万が一の為にも対策をする事が重要となります。

スズメバチの生態

種類	オオスズメバチ	キイロスズメバチ	コガタスズメバチ
体長	女王蜂：43-45mm	女王蜂：25-28mm	女王蜂：21-29mm
体長	働き蜂：27-40mm	働き蜂：17-24mm	働き蜂：21-27mm
エサ	セミ・コガネムシ・カマキリなど。秋になると、他のスズメバチやミツバチの巣を襲います。	トンボ・バッタ・セミ・クモなどの各種昆虫。	ハエ・アブ・クモなどの各種昆虫。
営巣場所	地中が大半。樹木の根や空洞部分。	天井裏、軒下、樹木、ベランダ、物置小屋	樹木、軒下、窓枠、ベランダ、外壁など
巣の形	球状	球状	逆トックリ型
攻撃性が増す時期	8-10月	7-10月	7-10月

アナフィラキシー（アナフィラキシーショック）

ハチに刺されると蜂の毒が体内で抗体を作り、その抗体が作用して、じんましん・湿疹・嘔吐・下痢・腹痛・気管支喘息・呼吸困難・冷や汗・めまい・発熱などの症状があらわれます。症状が早くあらわれるほど重症になるケースが多く、呼吸困難・血圧低下・意識障害などの症状があらわれると、「アナフィラキシーショック」と呼ばれており、命を落とす危険性が高まるので一刻も早く、医療機関を受診しましょう。

スズメバチの駆除方法

自分で駆除をされる場合は、必ずスズメバチ駆除用蜂防護服、スズメバチ専用駆除スプレー、巣を回収するゴミ袋、万が一、刺された場合の為に、毒吸引器を用意してください。
作業時間は、スズメバチが巣で休んでいる夕方から夜間に行います。昼間に作業を行うと、餌を集めに巣から離れていた、戻り蜂が巣の周りを飛び回る為、注意が必要です。戻り蜂を退治する為の粘着シートをご用意の上、巣の近くに設置して下さい。※ネズミ用の粘着ボードで代用出来ます。

作業方法は、まず巣を確認し、巣から離れた場所からスズメバチ駆除用スプレーを巣全体にしっかりと噴霧します。巣の中から勢いよく出てくるので、注意が必要です。巣の表面からスズメバチの姿が見えなくなり、巣内から出て来なくなった事を確認してから巣に近づきます。巣の穴に殺虫剤をしっかりと入れてから巣の穴に布切れなどで穴を塞ぎます。巣をゴミ袋などで覆いながら、枝切りバサミなどで巣が付いてある場所から切り取ります。後は、ゴミ袋を密閉して駆除作業は終了です。

高所にある巣を駆除するには、高所作業用スプレー器具がありますので、こちらを用いて駆除してください。※脚立での高所作業はさらに危険を伴います。